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ひとはこもり ひとり夢みる

オンラインワークで、ほぼ部屋のパソコンの前にこもる日々となりました。

予想外だったのは、準備にものすごく時間がかかること。対面ならば、概要を事前にまとめておき、あとはその場で相手の反応を見ながら話せばよいのですが、オンライン(非同期型)では、こちらの言いたいことを全て文字に起こして資料に載せて相手に読んでもらいます。どういう読まれ方をするか、よりわかりやすい表現はないかと思い悩み、スライド1枚に20分程度かかっているでしょうか。水曜日の晩は、どうやってスライド40枚ができあがっているのか我ながら謎です。

 

苦労したせいか、説明がわかりやすいという感想をもらえたり、(対面では遠慮しがちな)質問を多く寄せてもらえるようになったりと、オンラインならではのよさもあります。

ここで思うのは、「完成したもの」のやりとりにはオンラインがよさを発揮するということです。完成形を作ってネットに上げれば、時空間を越えていろんな人と共有できます。受け手側は、コメント機能を使って思ったことを気軽に共有できます(YouTubeで演奏を聴く際、コメント欄を読むのも面白いですね)。「完成品」同士のコラボなら編集次第でいくらでも可能で、星野源さんと共演することもできますし、リモート合唱(別々に録った複数の歌い手の声の合成)の試みも出てきています。

 

しかし、仲間と同時進行でセッションすることはオンラインでは難しいですね。「新しい生活様式」で、多人数で集まって息を放出する合唱が可能なのか?と、暗い気持ちになることもありますが、遠からず、できる形態で練習を再開し、その形態なりの喜びを見出していければと思います。

 

とりあえずもうしばらく、自宅で練習フォロー動画を見たり、YouTubeで心に栄養をやったり、MIDI音源とのハーモニーを楽しもうと思います。(まだできていませんが、他パートのMIDIに合わせて歌うと、練習では聞き逃しがちな音が聞こえて新たな楽しみがあるかも!?と思っています。)いずれ何かの形でまた集まって歌える日を夢みつつ。

 

(おわかりの方も多いでしょうが、タイトルは名曲「季節へのまなざし」からの引用です。5/10のおぐさんブログへのオマージュでもないですが。)

 

by 手乗三塁手(てのーる・さーど)

 


混声合唱団ノイエ・カンマー・コール