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厨二病

 「厨二病」ということばがあります。ネットスラングで、思春期の中学2年生のような青臭い趣味嗜好やこだわりが大人になっても消えないことを言いますが、だったら多分俺じしんはそうだと思ってます。

 

 今の自分を形作る興味・嗜好がその当時(1979~81年くらい)にかたち作られてて、今もほぼ変わっていない。音楽・映画・本などカルチャー、スポーツ、異性の趣味(こら)、衣食住etc。音楽なら、ジャンル問わず強いビート(グルーヴ)と美しいハーモニーのある音楽が好き。

 

 もちろん歳いってから出会って好きになったものも数々ありますが、それらはいわば「上に積み上がったもの」で、取捨選択した自分の中の基準はほぼ変わっていません。大学で本格的に合唱を始めたときも、知識と好きなジャンルの幅は広がりましたが、何かを捨てたのではなく「拡がった」感覚でした。

 

 昔の自分は恥ずかしいから思い出したくない、というかたも大勢おられると思います。

 俺自身も当時のリアルライフは、勉強つまづいたり失恋したりイジメにあったり太ってたり、我ながら思い出すのも恐ろしいみっともない中坊でしたが、その頃出会った音楽や映像作品に救われてましたし、今も全く変わらずそれらを愛していられることを幸せに思っています。

 「なんであの頃あんなもん好きやったんやろ恥ずいな」っていうのがほとんどない。そのせいか、「断捨離」「ミニマリスト」という言葉には生理的な拒否感があります(笑)

 

 先週末の団内リモートミーティング、第1回「FMノイエ」でトップバッターにご指名をうけて、自分に影響を与えたたくさんの音楽のうちから2曲を紹介させてもらいました。繰り返しの紹介はしませんが、「10代の頃に好きだったものをいまでも大事に思えることはステキだしありがたいよね」ってことを、この2曲を通して言いたかった。

 若さゆえの、未熟でもアツい気持ちは何にも代えられないと思っています。

 

 そのアツい気持ちをお客様にどれだけ伝えられるか。これはテクニックですから経験と鍛錬ですわな。少年少女のパッションと、おっさんお〇さんのクールなアタマとウデで、「おっ、ちょっとこれええやん」って感じてもらえる音楽ができたら最高やなと思います。そしてなんだかそれができそうな気がするノイエが好きです。

 

 合唱活動の再開がいつになるかまだ見えないけれど、その日はきっとくるさと思って過ごしていきたいと思います。

 

by ヒロK


混声合唱団ノイエ・カンマー・コール