我が家の居間には「二十四節気・七十二候 歳時記カレンダー」なるものが掛かっています。
どの様なものかと申しますと、二十四節気、七十二候はもとより、旧暦、潮名、六曜、月の満ち欠け、季節の詩歌に花鳥、旬の食材などなど、盛りだくさんの内容の暦です。
挿絵も美しく、毎日眺めては楽しんでおります。
今月はそんなカレンダーの片隅にある「三冬尽く」と言う見慣れない言い回しと「鶯を 守りつつ三冬 尽きにけり」と言う籾山梓月の句に目を惹かれました。説明書きによると、三冬とは旧暦の十月から十二月のことを指し、寒気から解放される安堵の中にも、過ぎゆく季節への敬いや名残惜しさも感じられる…とのこと。
字面も響きもなんだか気に入りました。なかなか良い言葉を知ることができたなぁと思います。
十二日が旧暦の元日でしたから、正に三冬尽きたところですね。
今は合唱界は言うに及ばず、世界的に冬の時代とも言えるような情勢が続いています。でも、冬の次には必ず春がやって来ます。それが自然の摂理なのです。間違いない。
十八日は「雨水」。雨水がぬるみ、草木が芽吹き始める候です。
長かった冬が尽き、全てが活き活きと動き出す日を、春へと向かう歳時記カレンダーを辿りながら待ち侘びております。
音楽のおの字も出てこない話ですみません〜。
by 今回は縦書きにしたかった のほ
混声合唱団ノイエ・カンマー・コール